カスタムナイフ製作。

赤いカスタムナイフのシースが半分開いた様子。

カスタムナイフのデザイン画

カスタムナイフ製作。

細かなデザインは考えず
ざっくりとしたイメージで
どんどん変えていこうと
思いながら製作しました。

一応ラフスケッチは
書いたんですが・・。

鋼材は軟鉄に安来鋼の青紙を
割り込みで鍛接。

鉄と安来鋼の鍛接作業風景

片刃と両刃・・
それぞれに特徴がありますが
作り慣れている
割り込みの両刃にしました。

割り込み鍛造したところ
二つ鍛接しましたが
サイズが小さいので
半分に切ります。

それぞれを鍛造して成形・・

ある程度の形になったら
切ったり磨いたり・・
形を整えて焼きなまし。

真っ赤に焼けた製作中のカスタムナイフ

焼きなましという工程は
人間でいうと疲れた体を
ゆっくりと休めてやるような感じ。

叩いて焼いて負荷がかかった状態を
もとの状態に戻すようなイメージです。

ナイフを灰にいれて焼きなまししているところ

一度焼いて灰の中に入れて
一日かけてゆっくりと熱を冷まします。
球状化した組織を
生で叩いてならすと
球が割れて結びついて・・
より良い組織へと変わります。

焼きなましの後は焼き入れ。
鍛造の仕事をするときの燃料は
コークスを使用していますが
焼き入れや焼き戻しをするときは
松炭を使います。

焼き入れにしようする松炭

松炭はコークスに比べ
熱量が低いのが特徴です。

鉄肌を守るために
焼刃土・・。

焼刃土のついたナイフ

焼き入れ焼き戻しの後は
研いで刃物部分は完成です。

ナイフを研いでいる様子

ここから柄の部分とシース製作。

ざっくりしたイメージが
生き物のように変化していきます。

ナイフの柄を製作している様子

途中手が滑って
落としました。
刺さらなくてよかったです。

足がナイフで切れた様子
かすっただけですが
切れ味抜群。

痛みより
嬉しさがこみあげます。

ナイフを柄とくっつけた後は
ひたすら削る、磨く。

木を削ってナイフのケースを製作している様子

桧を削ってナイフのケースを製作している様子

塗装は一日で終わりますが
磨きが荒ければ
そのままの仕上がりに・・。

まぁいいかで
終わらせられない。

ひたすらペーパーがけ。

ナイフの柄の防水処理

防水処理。
そして下地のサフ。

ナイフの柄とシースにプラサフを塗ってペーパーをかけた様子。

サフを塗ったら
傷がよくわかります。

ペーパーがけをしてサフ・・
傷がなくなるまで
この工程を繰り返し。

カスタムナイフのケース塗装前にプラサフを塗った様子。

下地がはがれないよう慎重に
足付け・・

最後は塗装。
パソコンで何色にするか
シミュレーション。

ナイフケース塗装のシミュレーションで赤色を塗ったラフスケッチ。

ナイフの柄にアクセントで
三つ編みの紐。
青とピンクと黒。
お気に入りのカラーが
手芸屋さんにあったので
迷わず購入。

ネジネジ三つ編み。

青色とピンクと黒色の紐の三つ編み

塗装は上塗り
クリアーを一気に塗って完成。

魚のスジアラをイメージした
スジアラカラー。

自作ナイフシース赤色に青い点がアクセントのカラー。

赤いカスタムナイフのシースが半分開いた様子。

ルアーのビッグベイトと
カスタムナイフ
スジアラ。

どちらも主な材料は桧。
ハンドメイドの面白さ
魅力が少しでも伝われば
うれしいです。

赤いカスタムナイフと赤いビッグベイト

こちらは
遠浅の海をイメージしたカラー。
カスタムナイフとビッグベイト
遠浅。

青いカスタムナイフと青いビッグベイト

最後は
宇宙をイメージしたカラー
カスタムナイフ、天体。

黒色ベースのカスタムナイフ
手間をかければいいものが
できるとは限りませんが
きっと面白いものは
できるんだと思います。

2018年
今年もよろしくお願いします。

1/5~1/30まで
内子町図書館二階で
個展ロートアイアン展を
開催してます。
(月曜日休館日)

お時間ある方是非。

自在鋼房
鍛冶職人・惇平

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